白クマ
日医白クマ通信 No.1660
2013年4月26日(金)


宮城県医師会「第2回ウェルカムみやぎ(臨床研修医合同研修会)の開催について」

第2回ウェルカムみやぎ


 宮城県医師育成機構(東北大学、宮城県、基幹病院および宮城県医師会の4者が構成員)主催による上記研修会が、昨年に引き続き4月5日(金)に仙台市内で開催された。

 まず第一部の研修会では、育成機構の久道 茂理事長から挨拶があり、続いて宮城県医師会の佐藤副会長から保険診療、地域医療の話、橋本常任理事から医事紛争の話があった。次に東北大学病院総合地域医療教育支援部の石井 正教授から「東日本大震災への対応から地域医療体制整備の調整へ」と題して講演があった。石井教授は、震災時に石巻赤十字病院に勤務しており、宮城県災害医療コーディネーターとして活躍したことは全国的にも知られている。震災後の石巻地域の医療をどのようにして復興し、維持していったか、また現在の地位で宮城県の医師不足などにどのように取り組んでいるのかを、たくさんのスライドと情熱的な語り口で研修生に講演し、その後の質疑応答でも活発な討論が行われた。

 その後、村井嘉浩宮城県知事から祝辞があり、知事や宮城県のマスコットキャラクターである「むすび丸」も参加して、研修生を囲んで記念撮影が行われた。

 第2部の意見交換会に移り、育成機構副理事長でもある嘉数研二宮城県医師会長から挨拶と乾杯の発声があり、意見交換会を行った。閉会の挨拶は、機構の副理事長でもある下瀬川 徹東北大学病院長が行った。出席者は129名(1年目の研修医105名、2年目の研修医24名)であった。

 ウェルカムみやぎの開催は、震災のために1年延期された後、昨年から開始された。目的は、宮城県で研修を始めた研修医に、宮城県の地域医療の実情を理解してもらい、研修後も宮城県で活動を行ってもらう事にある。宮城県医師育成機構は、高校生支援事業、医学生夏季セミナー、医学生修学資金貸与、病院見学会、短期海外研修、高校生の合同学習合宿、広報活動など幅広い事業を行っており、今後も宮城県の地域医療の発展のために、活動していく予定である。

(文責:宮城県医師会副会長 佐藤和宏)

◆問い合わせ先:宮城県医師会 022-227-1591


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