白クマ
日医白クマ通信 No.1672
2013年6月18日(火)


大阪府医師会
大阪市の第3期MRワクチン接種率95%を達成(接種対象外を除く)
医師会主導により集団的個別接種を実施

大阪市麻しんワクチン接種率の推移


 麻しん風しん混合ワクチンの第3期・第4期における無料接種事業は、平成24年度末で時限措置が終了した。この間、大阪府医師会は、大阪市関係各所(教育委員会、学校、保健所)と協力し、当該世代の感染症の罹患、拡大の予防を願って接種勧奨に努めるとともに、学校医を中心とした協力医による第3期の集団的個別接種も実施した。

 このほど、平成24年度の大阪市におけるMRワクチン接種率が示された。全体では第1期98.4%、第2期91.4%、第3期91.0%、第4期71.6%。特に第3期では、対象者21,514人中、19,572人が接種し、市立中学校における集団的個別接種での接種対象外1,075人を除くと接種率は95.8%に及んでいる。

 平成20・21年と低迷を続けていた大阪市の第3期MRワクチン接種率が平成22年度から改善され、23年度に著増し最終年度の24年度には接種目標率に到達し、明らかな副反応の報告もなく事業を遂行した。大阪府医師会の武本優次・学校保健担当理事は、学校保健関係者がオール大阪市で子ども達の健康保持に深い理解を示した成果であると強調し、麻しん排除のための接種率目標95%を達成できたことに安堵しているとした。更に武本理事は、個別接種の実施や集団的個別接種に取り組んだ学校医等関係者に改めて感謝の意を表す一方、都市部で風しん流行が収まらない事態を問題視。府医が大阪府に要望したように、学校を含む予防接種行政のきめ細やかな展開を求めると述べている。

(大阪府医師会広報担当理事 阪本栄)

◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013


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