白クマ
日医白クマ通信 No.1764
2014年4月1日(火)


定例記者会見
「フィリピン台風被害に対する支援について」
―横倉会長、今村定臣常任理事

定例記者会見


 横倉義武会長、今村定臣常任理事は、3月26日の記者会見で、昨年11月8日にフィリピンに上陸した台風30号の被害に対する支援について公表した。

 今村常任理事は、日医では、昨年11月20日に記者会見を開き、現地で緊急支援活動を行っているAMDAに、500万円の支援金を送付したことを公表。

 その後、被害が報告された直後よりフィリピン医師会と連絡を密に取りながら現地の状況を調査しており、被害が非常に甚大でさらなる支援が必要であると判断し、昨年12月に全国の医師会及び日医会員に支援を依頼した。

 支援金は、3月14日現在で総額12,653,220円集まり、3月18日に開催した第12回理事会において、現地で支援活動を行っている、AMDAに11,653,220円、さらに、レイテ島タクロバン市と友好親善都市であり、医療チームの派遣等を行っている、広島県の福山市医師会に1,000,000円を配賦することを決定したと報告。

 支援金は、3月末まで受け付けており、今後、寄せられた支援金は、原則としてAMDAに支出するとの考えを示した。

 当日の会見で横倉会長は、会見に同席した高野繁日本眼科医会会長、石橋達朗日本眼科学会理事長、加藤圭一宮城県眼科医会副会長らを紹介し、3団体が行った医療関係団体と民間企業が連携した海外への医療支援活動を高く評価。

 高野繁日本眼科医会会長は、台風被災後に現地視察を行い、現地の被災状況を見たうえで、東日本大震災後に宮城県で眼科診療に利用しているビジョンバン(眼科医療支援車両)を派遣することを計画したと説明。

 加藤圭一宮城県眼科医会副会長は、ビジョンバンの輸送手段を探す中、民間企業の協力によりフィリピンへ輸送が可能となり、現地眼科医の協力を得ながら、10日間で1,922名の診療を行ったことなどを報告した。

AMDA:The Association of Medical Doctors of Asia 1984年に8月に設立。災害や紛争発生時に、医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開。世界30カ国にある支部のネットワークを活かし、多国籍医師団を結成して支援活動を実施している)

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