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横倉会長、厚生労働省で緊急記者会見 「国民の安全・安心を守るための医療を」 |
横倉会長は、国民の幸福の原点は健康であり、病に苦しむ人がいれば、何としても助けたいというのが医療人の願いであり、「必要とする医療が過不足なく受けられる社会づくり」に尽きると説明。 一般紙が「規制改革会議の『選択療養(仮称)』が厚労省案を軸に調整が進んでいる」等の報道をしたことに対し、「新しい医療の提供にあたっては、安全性・有効性を客観的に判断することが必須」であり「将来の保険収載が大前提」と指摘した。 また、横倉会長は「選択療養(仮称)」には、(1)安全性・有効性のない治療法やエビデンスのない民間療法を選択させられるおそれがあること、(2)新たな医療が保険収載されなければ、資産や所得の多寡で受けられる医療に格差が生じ、必要な医療が受けられなくなるおそれがあること―を示しつつ、さまざまな課題については、現行の保険外併用療養、特に評価療養の機動性を高めることで対応すべきとの考えを述べた。 会見の中で、横倉会長は、「規制改革すべきところと、しっかりと守るべきところの区分けをしっかりとしていただきたい。現在の保険診療の中にも、改革していただきたい部分もあるが、社会保障制度の中の医療保険制度であるため、我々も規制を受けながら診療を行っている」として、拙速な拡大を求める議論にくぎを刺した。 ◆問い合わせ先:日本医師会 総合医療政策課 TEL:03-3946-2121(代)
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