白クマ
日医白クマ通信 No.1791
2014年7月3日(木)


滋賀県医師会「WATCH in Shiga 2014」を終えて

WATCH  in Shiga 2014


 滋賀県医師会では、基本コンセプトを「先輩医師が後輩医師を育てる」とし、テーマと目標を「研修医のための基本的医療課題」とした1年目研修医を対象にした研修会「WATCH in Shiga」を2007年から開催している。今年度は平成26年6月14日(土)午後2時15分〜7時50分、琵琶湖湖畔のホテルで74名の参加を得て開催したので報告する。

 今回の変更点は次のとおりである。(1)新規登録時集団指導と同日、同一場所で開催。(2)グループ指導医の育成・若返りを目的にサブグループ指導医を採用。(3)セッションの順番を変更した。

 プログラムでは、アイスブレーキングとして最初に研修医の自己紹介を行った。I「WATCH in Shiga開催の思い」では、「WATCHの木の森」を熱く語り、その基本理念「ジュネーブ宣言」を唱和した。II「保険医の責務」ではテーマを「国民皆保険は維持可能か」とし、保険診療の要約を説明した後、ディスカッションを行った。「医師の職業倫理指針」から保険診療への協力を紹介し、国民皆保険制度の意義について活発な意見を交わした。III「医師の責務」では、「よき臨床医になるために」をテーマにKJ法を用いて問題抽出を行い、二次元展開法を用いて緊急度重要度を決定した。プロダクトには「人間性」「人間関係」「知識」が多くみられ、中には「息抜き」の表札も見られた。IV「プロフェッショナルの知」は日医「赤ひげ大賞」を受賞された小串輝男先生が「三方よし研究会」の活動を報告され、病院からシームレスな地域での多職種連携診療の重要性を熱く語られた。

 意見交換会では、研修医らは滋賀県知事・滋賀県医師会会長・滋賀医科大学学長に握手で迎えられた。多くの病院や診療所の先輩医師たちから大いに歓迎され、有意義に会は終了した。

(文責:滋賀県医師会 理事 大西淳夫)

◆問い合わせ先:滋賀県医師会 077-514-8711


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