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定例記者会見 「第二次安倍改造内閣発足を受けて、日医の見解を公表」 ―横倉会長 |
横倉会長は、まず、安倍改造内閣が発足したことを契機として、日医としても「日本医師会綱領」を旗印に、「国民と共に歩む」という姿勢で、わが国の医療を向上させながら、さまざまな公益的活動を深化させていく考えを表明。 その上で、横倉会長は、(1)「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」に盛り込まれた医療保険制度関係事項について、社会保障審議会医療保険部会等において議論が開始されるという重要な時期であること、(2)病床機能報告制度の運用も始まり、今後は各都道府県が地域の特性に配慮しながら作成するビジョンに基づいて、新たな財政支援制度を活用し、地域住民の健康を守っていくための施策が展開されていくこと、(3)団塊の世代が後期高齢者となる2025年を見据え、持続可能な医療システムを確立できるか、正念場にあること―等を挙げ、医療界にとって、これからがますます重要な時期になると指摘。そのような重要な時期に厚労大臣を引き受けられた塩崎厚労大臣には期待をしたいと述べた。 また、今後については、これまでどおり、政府の政策に対しては、「国民の安全な医療に資する政策か」「公的医療保険による国民皆保険は堅持できる政策か」を判断基準として、あるべき姿の方向性を示しながら、是々非々の態度で臨んでいくとするともに、生涯保健事業を推進し、健康寿命を延長させる等、時代に即した改革を進めながら、国民皆保険を堅持し、国民にとって必要とする医療が過不足なく受けられる社会をつくっていくよう、日医としても精一杯努力していく姿勢を示した。 その後の質疑応答の中では、退任した田村憲久厚労大臣について、「診療報酬改定での尽力や保険外併用療養の拡大の歯止めをつくるなど、しっかりした仕事をしていただいた」と振り返り、改めて感謝の意向を表明。塩崎新厚労大臣については、「がん登録法の制定に際には中心となってもらった方であり、高い政策立案能力を有している。医療のあり方についても理解のある人だと思っている」とし、改めて塩崎厚労大臣の手腕に期待感を示した。 ◆問い合わせ先:日本医師会総合医療政策課 TEL:03-3946-2121(代) |
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