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定例記者会見 「一般用検査薬の拡大について」 ―鈴木常任理事― |
一般用検査薬については、過去の検討結果を踏まえ、現在、1.尿・糞便が適当2.検査手順が簡便であること3.判定に際して特別な器具機械を用いず容易にできること―等から、尿を検体に用いた「尿糖」「尿たんぱく」「妊娠」3つの検査が認められているが、製造・販売業界は、その拡大を要望している。 同常任理事は、一般用検査薬について日医が実施した医師対象の意識調査結果を紹介しながら、一般用検査薬のあり方として、1.セルフケアとセルフメディケーションの定義を明確にすべき2.国民の健康と安全を守るのは医師の責務3.診断と治療は医師の業務4.世界一アクセスのよいわが国のメリットを活かすべき5.既存の健(検)診体制を活用すべき6.医療は非営利7.国民に不安や混乱をもたらさないよう、セルフケアから医療への道筋を明確にするべき―との日医の見解を表明。 その上で、一般用検査薬で血液を検体とすることについては、「医療機関でも感染問題や針の回収等、非常に神経を使っており、穿刺針により血液を自己採取することは、感染や廃棄の問題もあり認められない」とするとともに、一般用検査薬は使用者に簡便で安全な検査方法を提供するという観点から、検体の採取は「従来どおり検体採取器具を用いない非侵襲の方法であるべき」と強調。 また、一般用検査薬とは別に、現在、血液を用いた検査を薬局やドラッグストア、コンビニエンスストアで行えばよいという風潮が一部にあることについては、「利用者に安易な自己判断を求めるものであり、却って国民を不安に陥れ、健康と安全を脅かしかねない」と危惧。「国民の健康維持のためには、セルフケアにおいても医師の関与が必要であり、セルフメディケーションはセルフケアの一部であり、薬剤師による薬を売れば良いとするセルフメディケーションではない」として、改めて一般用検査薬等の安易な拡大に反対の意を示した。 ◆問い合わせ先:日本医師会薬務対策室 TEL:03-3946-2121(代) |
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