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大阪府医師会「第44回シルバー健康大学」 |
開会にあたり、阪本栄理事があいさつ。日本は世界でもトップクラスの長寿国となったが、介護を必要とする期間が男女とも約10年あり、今後は健康寿命の延長が課題となると指摘した。 続いて、日本で初めてホスピスプログラムを立ち上げ、2,500人を超える終末期患者の看取りを行ってきた柏木哲夫氏(淀川キリスト教病院理事長/大阪大学名誉教授)が「老いはちっともこわくない」と題して講演。柏木氏は冒頭、人間の死亡率は100%であり、この世に生を受けた者は例外なく死を迎えると前置きし、「人は死を背負って生きている」と実感したエピソードを紹介。また、老いは様々な身体機能を喪失する過程であるが、視力や聴力、脚力などが衰えると、衰えた機能ばかり意識し、何事にも消極的になることが多いと述べた。しかし、「耳は遠くなったが、目はまだ良く見えるので有難い」と維持されている機能に感謝することで前向きに生きていけるとし、思考の転換を呼び掛けた。 柏木氏は、生き方が老い方を決め、良き死を迎えるためには、良き生き方をすることが必要であると述べ、自分の置かれている人間関係や環境に感謝する習慣を付けることが重要であると説いた。 講演後には、吉中康子氏(京都学園大学教授)が「おいしい運動の継続で生活習慣病を予防!」をテーマに実施。参加者は、吉中氏の掛け声と音楽に合わせて体を動かし、楽しみながら健康づくりに取り組んだ。 (文責:大阪府医師会広報担当理事・阪本栄) ◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013 |
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