白クマ
日医白クマ通信 No.1868
2015年3月30日(月)


定例記者会見
「フィリピン台風30号復興支援事業 新レイテ医師会館の建設について報告」
―石井常任理事

定例記者会見


 石井正三常任理事は、3月25日の定例記者会見で、平成25年11月のフィリピン台風30号により被災し倒壊した旧レイテ医師会館が、日医からの義援金を元に被災からわずか1年4カ月という短期間で再建され、3月8日に開所式を迎えたことを報告した。

 日医では、これまでも各国の被災地域に対して、AMDA(Association of Medical Doctors of Asia:1984年に設立された国際医療ボランティア組織)を通じて義援金を送るなどの支援活動を行ってきたが、今回の支援活動は、平成18年ジャワ島中部地震における被災地復興支援として、ジョグジャカルタ郡バングンタパンにおける第3保健センターの建設を行ったことに続いて、2度目の具体的な復興支援事業となる。

 今回の復興支援事業について、同常任理事は、「現地で緊急支援活動を行っているAMDAに対して、同年12月に当初の活動費として500万円の支援金を託し、被災地での救急医療活動等を行ってもらった」と説明。その後も、フィリピン医師会と連絡を密に取りながら現地の状況について調査を継続したところ、被害が非常に甚大で、更なる支援が必要であることが分かり、同年12月に全国の医師会及び日医会員に支援を依頼したところ、平成26年3月末までに19,343,965円の義援金が寄せられたとして、ご協力いただいた全国の医師会及び日医会員に対して、改めて感謝の意を表した。

 その上で、同常任理事は、今回の支援はこの義援金を用いて、特に被害が大きく建物が損壊したレイテ医師会館の再建資金として活用したものであることを報告。「新レイテ医師会館は、緊急支援拠点としての機能も有していることから、これまで以上に、レイテ医師会の活動及び地域医療を通じて島民の健康を守っていくための新たな拠点となることが期待される」と述べた。

 なお、レイテ医師会館の再建は、日医、福山市医師会、AMDAとの合同復興支援事業として実施されたことから、建物の1階には、三者の支援に感謝する銘板が飾られている。

◆問い合わせ先:日本医師会国際課 TEL:03-3946-2121(代)
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