白クマ
日医白クマ通信 No.1889
2015年6月17日(水)


滋賀県医師会「WATCH in Shiga 2015」を終えて

WATCH in Shiga 2015


 滋賀県医師会は、基本コンセプトを「先輩医師が後輩医師を育てる」とし、テーマと目標を「研修医のための基本的医療課題」として1年目研修医を対象とした研修会「WATCH in Shiga」を平成19年から開催している。今年度は平成27年6月13日(土)午後2時10分〜午後8時、琵琶湖湖畔を望むピアザ淡海で82名の参加を得て開催したので報告する。

 今回の変更点は、指導医が若返りをしたこと、研修医に医師会の役割を認識してもらうこと等である。また、今回は滋賀県知事が公務で、副知事や滋賀医科大学学長ほか多くの来賓が出席された。

 プログラムは、県医師会長の挨拶からアイスブレイキングとして研修医等の紹介を行った。I「WATCH in Shiga開催の思い」では「WATCHの木の森」を熱く語り、その基本理念「ジュネーブ宣言」を唱和した。II「滋賀県と医師会」では、滋賀県の状況を全国との比較し、さらに医師の活躍できる場面を熱く語った。III「医師の責務」では、「よき臨床医になるために」をテーマにKJ法を用いて問題を抽出し、二次元展開法を用いて緊急度・重要度を決定した。プロダクトには「コミュニケーション」が多くみられたが、「社会人の意識」・「プラン」の表札が新鮮だった。IV「保険医の責務」は近畿厚生局の新規保険医登録時集団指導後であることを考慮し、今後保険医として「何が大切で、何を守らなければならないか」をグループで討議後、発表し、先輩医師からのコメントを得て保険診療の理解を深めた。V「プロフェッショナルの知」では、叙勲 旭日双光章や日本医師会最高優功賞等を受賞された西山順三先生が病診連携構築の経緯、また臨床医の心得と孫思の言葉を切々と述べられ、研修医に感動を与えた。

 意見交換会は、滋賀県副知事、滋賀医科大学学長、滋賀県医師会会長が研修医を握手で出迎え、多くの先輩医師らが大いに歓迎し、盛会裏に終了した。

(文責:滋賀県医師会 理事 大西淳夫)

◆問い合わせ先:滋賀県医師会 077-514-8711


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