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定例記者会見 「開発アイデアの登録概況約1カ月で30件」 ―羽鳥常任理事 |
本事業は、広く臨床医が医療機器の開発や事業化を進める窓口を提供し、開発の支援を行うことで、新たな医療機器や技術の開発を促進し、国民により高い治療技術を提供していくことを目的としており、(1)医師のアイデアを募集・登録し、その案件の目利き、(2)登録された案件をAMEDに橋渡し、(3)案件を登録した医師に対する特許申請等の相談、(4)案件を登録した医師に対する専門的知識を有する事業者に橋渡し―を行うことを業務としている。ホームページ(http://jmamdc.med.or.jp/)を設置し、本年6月10日に受け付けを開始した。 同常任理事は、まず、6月10日から7月14日現在の登録状況について、「アイデアを登録した医師数」は22人であり、「開発アイデアの登録件数」は、1人で複数案を登録した医師もおり計30件(6月10日から30日まで7件、7月1日から14日まで23件)であったことを報告した。 更に、「開発アイデアを登録した医師の分布状況」は、1都2府14県に渡っており、「医師の所属機関」は、病院が12人、診療所が9人。「所属診療科」別では、内科5人、循環器内科3人、循環器外科2人と多く、幅広い診療科からアイデアが登録されていた。 「登録医師の役職」については、院長・名誉院長職が7人、部長職が5人と多く、「日医会員・非会員」については、日医会員が17人、非会員5人となっていた。「登録された開発アイデアの分類」については、診断に関するものが12件、治療に関するものが18件であった。 同常任理事は、登録された案件の今後について、支援業務を円滑に進めていくために、関係者による協議を行う「AMED橋渡しのための定例協議の場」の設置し、AMEDの産学連携部医療機器研究課、経済産業省の医療・福祉機器産業室などとともに、AMEDへの橋渡しをする具体的な手順などについて協議しているとした。 また、質疑の中で登録数に対する感想を聞かれたことに対しては、「現状、周知が十分にできていない状況ではあるが、多くの登録を頂いた。今後、都道府県医師会・郡市区医師会や学会等を通じて、更に多くの医師に周知されていけば、目標としている年間300件の登録に届くのではないか」と述べるとともに、「登録された案の中から、革新的な医療機器の上市が実現できればと期待している」と述べた。 ◆問い合わせ先:日本医師会総合政策研究機構 TEL:03-3942-7215(直)
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