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埼玉県秩父郡市医師会「第12回医家文化展開催のお知らせ」 |
秩父郡市医師会では、文化活動の一環として、平成2年から「医家文化展」を開催しています。医師会員、家族、従業員の絵画、書、写真、手芸、工芸、盆栽などの作品を展示する展覧会です。
今回は、「西田芳治と医史学」と題して、昨年亡くなられた当医師会の西田芳治先生の業績を顕彰することになりました。同展覧会では、以下の書籍を展示する予定です。
・「小宇宙鑑」ドイツのレメリンが1613年刊行した解剖書。当時の医師会有志で購入し、西田先生が保蔵していたもの。
・「阿蘭陀経絡筋脉臓腑図解」本木庄太夫が1682年に「小宇宙鑑」を元に模写した日本初の西欧解剖書の翻訳本。秩父の片山家から発掘され、一昨年に秩父市に寄贈されたもの。
・「和蘭全躯内外分合図」周防の医師・鈴木宗云が1772年に刊行した「小宇宙鑑」の写本。長瀞総合博物館に所蔵されていたが廃館に伴い埼玉県に寄贈されたもの。
これら三書が同時に日の目を見ることは、今後有り得ないことかも知れません。解剖の歴史に関心のある方には垂挺の的になる企画であろうと自負しています。
その他、ドイツに留学した武島務も写っている有名な「鴎外ベルリン写真」や、伊古田純道から産科の小室元貞に当てた手紙の写しも展示する予定です。どうぞ「医家文化展」にご参集いただき、西田先生の業績に触れるとともに、私たちの作贔にも目を通していただきたいと思います。そして晩秋の秩父の一日を楽しまれることを希望しています。
◆問い合わせ先:埼玉県秩父郡市医師会 TEL:0494-22-0570(代)
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