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大阪府医師会「大阪糖尿病対策推進会議」が初会合 |
大阪府医師会では、いわゆる糖尿病予備軍の発症予防と糖尿病患者の健康維持・回復、さらには医療費抑制効果を期待して、大阪糖尿病対策推進会議を立ち上げ、過日、大阪府医師会館で初会合を開いた。
本会議は、日医と日本糖尿病学会・日本糖尿病協会の三者で構成する「糖尿病対策推進会議」と歩調を合わせ、その大阪版として大阪府医が大阪糖尿病学会や大阪糖尿病協会、関係行政機関に設置を働きかけたもの。
当日は、国民病である糖尿病対策として、発症予防・早期発見・合併症の予防が急務であり、あらゆる診療科での対応が必要となるとしたうえで、糖尿病対策の現況をはじめ、一般医および専門医の役割について自由に意見を交換した。
このなかで、患者紹介ルートを明確にしたうえで、II型糖尿病患者への治療は内科系以外の医師にも参加協力を求めたいとの希望や、患者が治療を中断しないようモチベーションを維持する工夫が必要との意見が述べられた。また、健康診査後の症状に対するフォローアップ体制が十分とはいえない点が指摘され、医療機関と保健師、糖尿病療養指導士等のスタッフとの連携の重要性が強調された。
本会議では、糖尿病対策の足掛かりとして、研修会をシリーズで開催することを計画しており、地域の診療所医師に糖尿病対策についての啓発活動を推進していくこととした。
(文責:大阪府医師会理事 中川やよい)
◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013
大阪府医師会「個人情報保護と交通事故医療をテーマに自賠責研修会を開催」 |
大阪府医師会と日本損害保険協会近畿支部および損害保険料率算出機構近畿本部の3者で構成する「大阪府自動車保険医療連絡協議会」は過般、大阪市中央公会堂において『自賠責(自動車損害賠償責任保険)研修会』を開催し、約600人の医療関係者が参加した。 主催者を代表しあいさつを行った難波俊司大阪府医副会長は、交通事故医療には患者さんの被害者意識による治療への影響や加害者側の介入により、紛争に発展する要素が含まれていると指摘した。また、自賠責保険診療費算定基準(新基準)の普及促進に努力する一方、新基準導入医療機関を対象に診療費の支払い遅延解決に向けた運用を開始したことを報告し、ぜひ役立ててほしいと強調。さらに、個人情報保護法との関連では、個人情報を第三者に提供する場合、患者さんの同意を得ることが条件であると指摘し、慎重な対応を呼びかけた。 「個人情報保護法と交通事故医療について」と題して講演した弁護士の金田朗氏は、交通事故に伴う事件処理と個人情報保護法に関する基本的な考え方について解説。交通事故診療では、健康保険による診療とは違い、医療機関は保険会社などの第三者から診断書や明細書などの個人情報の提供を求められるため、医療機関や保険会社などの「個人情報取扱事業者」は、患者さんに情報提供の内容を説明し、第三者への情報提供に必要な「同意書」を取り付けるなど、個人情報の取り扱いに注意するよう促した。 つづいて、上田仁損害保険料率算出機構大阪第一自賠責損害調査事務所長が「自賠責保険制度と治療費の請求」について講演し、制度の特色や請求方法、支払いの流れなどを詳説。疑問点の確認には、自動車保険請求相談センターを活用するよう勧めた。 (文責:大阪府医師会理事 中川やよい) ◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013 |
大阪府医師会「医療における人権擁護推進のための標語」優秀賞5点を発表! |
大阪府医療関係団体・人権活動推進委員会(大阪府医師会・大阪府病院協会・大阪府私立病院協会・大阪精神病院協会・大阪府医療法人協会で構成)では、医療における人権擁護を推進するため、人権の大切さを呼びかけ、医療現場での人権意識を促すため、医師をはじめとする医療従事者に向けて「医療における人権擁護推進のための標語」を募集した。このほど、応募作品について選考の結果、下記のとおり優秀賞5点が決定した。
同委員会では、各医療機関等において、これらの標語が活用され、医療における人権擁護が一層推進されることを期待している。
・守りたい 命、人権、良い医療
井出 敏さん(大阪狭山市・井出眼科事務職員兼検査員)
・人権も 命も護る よい医療
井出俊一さん(大阪狭山市・井出眼科医師)
・人権を 配慮してこそ 全人医療
石田 武さん(大阪市東淀川区・淀川キリスト教病院医師)
・おもいやりと あたたかい心で 人権尊重
前島孝司さん(大阪市城東区・東大阪病院介護支援専門員)
・大切にしたい 個人の情報 個人の尊厳
稲村幸枝さん(貝塚市・水間病院看護師)
(順不同。カッコ内は地区・所属医療機関と職種)
(文責:大阪府医師会理事 中川やよい)
◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013
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