白クマ
日医白クマ通信 No.241
2005年10月5日(水)


大学病院の医療に関する懇談会
「DPC、診療報酬に対する考え方について意見を交換」

大学病院の医療に関する懇談会


 大学病院の医療に関する懇談会が、9月30日、日医会館で開催された。

 坂本徹東京医科歯科大学医学部附属病院長の司会で開会し、(1)DPCの考え方、(2)診療報酬改定に関する要望書、(3)日本医師会社会保険診療報酬検討委員会専門部会、(4)臨床研修制度、(5)国民医療推進協議会、(6)特定機能病院のあり方、(7)その他―の議事について話し合った。

 (1)では、小山信彌東邦大学付属大森病院長が「DPC導入の影響評価のための調査研究報告書」をもとに説明を行い、DPCに対して前向きな評価をした。これに対して三上裕司常任理事は、「今後、調整係数をどのように操作されるかはわからず、安易に考えることはできないのではないか」と指摘した。

 大学病院側からは「大都市では、入院期間が短くなればそれでいいだろうが、交通機関が未整備な地方では、患者に早期に退院を促すことはとてもできない」と、地域特性を考えるべきだとの意見が出された。

 (2)、(5)では、青木重孝常任理事は、日医社会保険診療報酬検討委員会に「大学病院専門部会」を設置したいこと、また、国民医療推進協議会の活動を活発にしていく予定であることを説明し、全国医学部長病院長会議の参加、協力を求めた。


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