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厚生労働省試案に対する日医の記者会見での発言要旨 患者負担増に絶対反対、厚労省の医療費予測値の間違いも指摘 |
櫻井副会長は、厚生労働省試案に対して、「社会保障審議会医療部会、同医療保険部会などは議論の途中だ。それらの報告書が出ないうちに、厚生労働省試案が出されたことは遺憾だ。厚生労働省は、これらの審議会での、自分たちの都合のいい部分をつまみ食いしたような印象だ。この案は、強く、医療費抑制という考えに貫かれている」と、厚生労働省試案に対し強く反対の意見を述べた。 松原常任理事は、「この案では、実質的な医療費管理が含まれる可能性がある。短期的な対策に大きな問題があり、すべて患者負担増にむすびつけられている。患者さんは受難者であり、患者さんにさらなる負担増を求めることは、絶対に反対である」と話した。 厚生労働省試案で触れられている、都道府県ごとに医療費適正化計画を策定することについても、櫻井副会長は「国民皆保険制度は、全国民1億2千万人同士で助け合うもので、その理念に反している。自民党のマニフェストにある国民皆保険制度の堅持という公約にも反することになる」と主張した。 この後、日医作成のパンフレット「世界トップレベルの医療を提供するために―日本の医療の現状と将来―」をもとに、櫻井副会長は、医療費の将来予測について、厚生労働省の予測が常に高く間違っていたことを指摘し、今回の案でも、予測値はまったく信頼できないものであることを明らかにした。 ◆問い合わせ先:日本医師会 広報課 TEL:03-3946-2121(代) |
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