白クマ
日医白クマ通信 No.262
2005年11月7日(月)


第6回会員の倫理・資質向上委員会 「自浄作用活性化委員会委員長を招いて意見を交換」

第6回会員の倫理・資質向上委員会


 会員の倫理・資質向上委員会(委員長:森岡恭彦)の第6回目の会議が、自浄作用活性化委員会の石川育成委員長を招いて、11月4日に日医会館で開催された。

 当日は、石川委員長から、本年10月26日に植松治雄会長に答申した『自浄作用活性化推進に向けて−ハンドブック−』の内容を中心に、自浄作用活性化委員会の活動について説明があった。

 石川委員長は、「医療に対する国民の信頼を得るためにも、医の倫理に反する不正行為、職業倫理に反する医療事故を根絶しなければならない」とハンドブック作成の趣旨を説明。その内容を概説した。

 ハンドブックでは、一つの大きなテーマとして、「不正行為への対応について、日医と都道府県・郡市区医師会の呼応・連携」が強調されており、各医師会段階でそれぞれ「自浄作用活性化委員会」を立ち上げ、医師の不正行為等に対処していかなければならない、としている。また、「個々の医師会で対応に余ると判断する事例を、上部組織の自浄作用活性化委員会に付託する」等の具体的な手順が示されている。

 その後の意見交換では、寺岡暉副会長から「医師等の行政処分のあり方等に関する検討会(厚生労働省)」での議論が紹介されたほか、委員からは、医学部教育における倫理教育のあり方について意見などが出された。

 今後は、本委員会のもとに設置されている小委員会で、委員長から提示された論点案をもとに整理し、次回以降の委員会でその論点を基に議論し、答申をまとめていくことが確認された。

 なお、ハンドブックは、理事会(11月15日開催)の承認を得たうえ、日医として、都道府県・郡市区医師会に配布される予定である。


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