日医白クマ通信 No.3 2004年10月13日（水）

国民医療推進協議会設立会開かれる

　国民医療推進協議会設立会が、10月12日、参加団体を集めて、日医会館小講堂で開催された。

　冒頭の設立趣旨説明で、植松治雄会長は、いわゆる混合診療の解禁によって、国民皆保険制度が崩壊する危険性に触れるとともに、医療関係者側も、医療を受ける側も、共に行動して、国民の声として国民皆保険制度を守る運動を進めていきたい旨強調した。

　議事に移り、国民医療推進協議会規則の原案を協議会として認証した。つづいて、役員選出が行われ、互選により植松会長が協議会長に選出された。

　これに基づき、国民医療推進協議会総会が10月21日に開催されることに決定した。

2004年世界医師会東京総会閉幕

　標記の総会が、10月６日から４日間、41カ国から約500名の参加者を得て、都内のホテルで開催された。

　１日目は、理事会、各種委員会（医の倫理、社会医学、財務企画、資格審査）の後、夜には天皇皇后両陛下ご臨席の下、日医主催歓迎レセプションが行われた。

　２日目は、準会員会議の後、３日目午前中にかけて「先端医療と医の倫理」「ITの進歩と医療」をテーマとした学術集会、また、４日目には、理事会、総会式典などが行われ、新会長にアメリカ医師会のYank D.Coble Jr.氏を選出した。

　なお、理事会で採択された文書は、「ヘルシンキ宣言第30項注釈」「医師と企業の関係に関する声明」（医の倫理関係）、「水と健康に関する声明」「武力紛争時における医の倫理に関するWMA決議修正」「医学教育の質向上のためのWFME国際基準に関する決議」「医療上の緊急時における連絡および調整に関する声明」（社会医学関係）、「WMA機能・運営方針セクションMへの追加」（財務企画関係）である。

　また、加盟申請については、ベトナム医師会とエストニア医師会からの申請を承認。その他、来年チリで行われる学術集会のテーマを"Health Care System Reform"と"Access to Medicines"に、2008年WMA総会の開催地を韓国にそれぞれ決定した。