白クマ
日医白クマ通信 No.325
2006年1月26日(木)


櫻井副会長・高久日本医学会長・橋本常任理事
第III次学術推進会議報告書 「我が国における専門医のあり方」に関する提言

左より高久日本医学会長・櫻井副会長・橋本常任理事


 櫻井秀也副会長は、1月24日の定例記者会見で、第III次学術推進会議(座長:高久史麿日本医学会長・自治医科大学長)が、植松治雄会長からの諮問「我が国における専門医のあり方」に対する報告書をまとめ、会長に提出したことを受けて、高久座長・橋本信也常任理事とともに、その内容について説明した。

 報告書は、(1)我が国における専門医制度の今までの歩み、(2)専門医制度の現状と問題点、(3)欧米の専門医制度(米国・ドイツ)、(4)我が国の専門医制に対する提言―からなり、現在の我が国の専門医制が直面する問題点を指摘し、諸外国の専門医制を参照しつつ、その具体的な対応策を提案している。

 櫻井副会長は、特に(4)で、今後のあり方に関して、「認定医とその後取得する専門医という2段階制にする」「認定医のプログラムと日医生涯教育カリキュラムとの関連を考慮する」「特定の専門科の選定、専門医の数の決定並びに対象となる専門医(特定専門医と仮称)の認定は、日本医学会、日本医師会、日本専門医認定制機構、学識経験者、市民の代表者等によって構成される第三者機関が行う(関連する行政機関は第三者機関にオブザーバーとして参加)」「“特定専門医”の知識・技術等に関する評価は、日本専門医認定制機構が行う」「“特定専門医”に係る診療報酬上の対応を検討する」「かかりつけ医の紹介による専門医受診体制の確立が重要であり、かかりつけ医の機能の向上を図る」―という貴重な提言をいただいたと説明。日医としては、今後、十分に検討し、政策に活かしながら進めていきたいと述べた。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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