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平成17年度学校医講習会 学校・地域保健連携推進事業実施の問題点などについて討議 |
冒頭、植松治雄日医会長(寺岡暉副会長代読)が「社会環境や生活様式の急激な変化は、児童の心身の発達に大きな影響を及ぼしている。学校現場では、いじめ、不登校、性の逸脱、精神的な問題など、問題の内容が多様性し、深刻化している。学校、家庭、地域の連携を密にする必要があると考えている」とあいさつし、日本学校保健会(会長植松治雄日医会長、内藤昭三専務理事代読)からもあいさつと学校保健会の活動の紹介があった。 講演は、(1)「最近の学校健康教育行政の課題について」、(2)「NO SMOKING−受動喫煙の防止と学校敷地内禁煙」1)医師会の立場から、2)医学的立場から、(3)「食育について」で、シンポジウムでは、「学校・地域保健連携推進事業実施の問題点−専門校医普及のために−」と題して、4名の演者が講演し、その後、2名のコメンテーターが加わって、質疑の応答を行った。 このなかで、雪下常任理事は、「学校医として内科医は十分に配置されているが、鼻科、眼科などは50%程度にとどまっている。広域の制度を組んで、従来の内科校医を主任学校医とし、耳鼻科・眼科を含め、精神科、産婦人科、整形外科、皮膚科などが専門医として連携を取りあう必要があると感じている」と意見を述べた。 ◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03−3946−2121(代) |
平成17年度乳幼児保健講習会 「小児医療充実のための環境整備」をテーマに開催 |
植松治雄会長のあいさつ(宮崎秀樹副会長代読)のあと、小坂憲次文部科学大臣、川崎二郎厚生労働大臣による来賓あいさつ(いずれも代読)があった。 はじめに、柳田邦男氏(ノンフィクション作家・評論家)が「IT時代と子どもの人格形成」と題して講演し、IT社会が子どもの人格形成にゆがみをもたらすおそれがあることを、昨今の子どもの凶悪事件を例に挙げながら、「4つの人格特性」を用いて説明した。 また、佐藤敏信厚労省雇用均等・児童家庭局母子保健課長が「母子保健をめぐる最近の動向」について、母子保健の背景や産科医・小児科医の不足、児童虐待、子どもの心への対応など、講演を行った。 午後は、「小児救急体制の新たな動き」をテーマにシンポジウムが行われ、(1)地域小児科医連携型:印旛方式(西牟田敏之国立病院機構下志津病院長・千葉県小児科医会長)、(2)町田市医師会準夜急患こどもクリニックの軌道:東京都町田市における小児救急の現状(豊川達記豊川小児科内科医院長)、(3)小児救急医療提供体制と電話相談事業:広島県の事例(桑原正彦桑原医院長・広島県小児科医会長)、(4)地域の開業医と勤務医が連携:鹿屋方式(松田幸久まつだこどもクリニック院長)の4つの地域での活動状況が報告された。 その後、活発な質疑応答が行われ、閉会となった。 ◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代) |
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