白クマ
日医白クマ通信 No.343
2006年3月8日(水)


日医定例記者会見
救急災害医療対策委員会答申「医師による救命処置・治療の推進」について

雪下國雄常任理事


 雪下國雄常任理事は、3月7日の定例記者会見で、救急災害医療対策委員会が、植松治雄会長からの諮問「医師による救命処置・治療の推 進について」に関し、主に二次救命処置(ACLS;Advanced Cardiac Life Support)の普及、推進を中心に検討を重ねてまとめた答申の 概要を説明した。報告書は、1.日本医師会ACLS(二次救命処置)研修事業、2.救急医療体制、3.災害医療対策―からなっている 。

 1.では、研修会実施のハードルとなっているインストラクターの確保について検討。「インストラクターの登録制(案)」についての提案があった。

 2.では、メディカルコントロールの軸である“ドクターカー”普及のため、郡市区医師会中心に、システムの構築や運用、関係者の連 携確保、医師への研修などに取り組むことを、“ドクターヘリ”については、財源の確保や柔軟な運用の必要性について提言されている。

 3.では、“災害拠点病院制度”や“広域災害・救急医療情報システム”、新たに導入された“日本版DМAT(Disaster Medical Assistance Team)”等の機能を議論。災害時における指揮命令系統や意思疎通の確保、都道府県や職域を超えた「横の連携」の確保、DМ ATの全国への普及―などの問題に対して、医師会と行政との緊密な連携と都道府県医師会の役割が強調されている。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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