白クマ
日医白クマ通信 No.368
2006年4月14日(金)


与党がん対策推進に関するプロジェクトチーム 内田常任理事が出席

与党がん対策推進に関するプロジェクトチーム


 与党がん対策推進に関するプロジェクトチームの会合が、4月13日に衆議院第1議員会館で開催された。

 与党がん対策推進に関するプロジェクトチームは、自民党、公明党の両党により、がん対策法案も視野に入れ、今後のわが国のがん対策のあり方を検討し、とりまとめるために発足されたものである。

 メンバーは、自民党が顧問として丹羽雄哉議員、他7名、公明党が顧問として井上義久議員、他6名であり、座長は自民党の鴨下一郎議員である。

 この日の会合は、(1)がん対策についてのヒアリングを日本医師会と日本医学会から、(2)がん対策の現状等について厚生労働省健康局から説明が行われた。日本医師会からは、内田健夫常任理事、日本医学会からは、高久史麿会長が出席した。

 (1)では、内田常任理事が、がん対策について、1)啓発・広報、2)がん検診、3)治療・地域医療連携、4)がん末期の集学的治療、終末期医療、5)地域がん登録制度の、それぞれの現状と問題点について説明を行った。

 高久医学会長は、がん治療専門医制度の問題点や制度化について説明を行った。

 (2)では、厚生労働省健康局の武田がん対策推進室長より、今までのがん対策についての取り組みと平成16年度より始まっている第3次対がん総合戦略について説明がなされた。

 説明のあとには、活発な質疑応答が行われた。特に地域がん登録制度についての質問に対し、内田常任理事は、個人情報保護との問題と絡んでいるが、がんは死亡率が高く、国民の関心が高い疾病であること、また、正確な疫学データに基づいたがん対策を進めていくために医師会が協力して、さらに充実させていくことが必要な制度であるとした。その他、専門医制度、緩和ケア等について質疑応答がなされた。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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