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「禁煙は愛」―禁煙訴え徒歩で日本縦断― マーク・ギブンスさんが日医を表敬訪問 |
キブンスさんは母国で看護師としてICU、CCU、ERなどで12年間働き、97年に文部省の英語補助教師として愛媛県今治市に赴任。いったんオーストラリアに戻った後、99年に再び来日し愛媛県小松町で英会話の個人塾を開いた。日本では、成人男性の半数近くが喫煙者であり、女性の喫煙率も増加しているなど、“防煙教育”の進んだオーストラリアに比べ、喫煙、受動喫煙の危険性があまり認識されていない実態に驚いたという。 たばこの害について1人でも多くの人に考えてもらいたいと、「禁煙は愛」と書いたのぼりを掲げ、4月13日に鹿児島県の佐多岬を出発、北海道の宗谷岬まで約3,000kmの道のりを88日間かけて歩く。陸上800m走で全豪6位の健脚は時速6〜8km。途中、各地でイベントやシンポジウムなどに参加し「喫煙はゆっくりとした自殺行為」だと訴える。また、これまで、鹿児島、熊本、福岡、山口、広島、兵庫、大阪、神奈川などの各府県医師会を表敬訪問した。 この日は出発から47日と日程の半分を過ぎたところ。ギブンスさんは、各地の医師会で歓迎されたことに謝意を示すとともに、「禁煙の推進にはいろいろな方法がある。シンポジウムなどもすばらしいが、出席者以外には周知されにくい。一般の人に喫煙の危害に気付いてもらい、医師に聞いてみようと思うきっかけとなることを望んでいる」と禁煙遍路の趣旨を説明。禁煙の動機となることも多い、医師のひと言の重さを強調し、患者に積極的に禁煙指導することをお願いした。 同席した内田健夫常任理事は、医療費増など喫煙の影響による損失の大きさに触れたうえで、「医師会としては、喫煙が及ぼす健康の害について啓発し、喫煙防止を推進していきたい。日医は今後も禁煙推進活動に取り組んでいく」との姿勢を示した。 ◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第3課 TEL:03-3942-8181 |
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