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兵庫県神戸市医師会「第107回定時代議員会で決議を採択」 |
神戸市医師会は、5月27日に第107回神戸市医師会定時代議員会を開催し、次の決議を採択した。
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今般の診療報酬改定とそれに続く医療制度関連法案がめざす我が国の医療・保健・福祉の将来は、「不信、不安,不満」に満ちている。 つまり過大な国民総医療費の将来予測に始まり、「医療費適正化」に名を借りた診療報酬削減、いわゆる「小さな政府」と称した公費歳出減と患者負担増、「一次予防重視」を旗印に療養の公的給付範囲の縮小、「保険外併用療養費」と称する混合診療の実質的な解禁、さらに「介護予防」を盾に取った老人保健事業からの撤退などが充分な議論もないままに推し進められている。また「レセプトのオンライン請求」に名を借りたレセプト・個人情報の目的外利用とレセプト分析による医療費抑制を目的とした管理医療の出現、「介護療養型医療施設の廃止」に伴う患者の心身の負担増、さらには、医療費負担の格差につながる「都道府県単位の保険者の再編・統合」、フリーアクセスを阻害する「保険者機能の強化」などが当然の事のように提案されている。 医療を単なる市場経済活動と同列にみなす施政方針自体に重大な誤謬があることは明白である。国民の医療・保健・福祉に対し第一義的に責任を持つはずの厚生労働省自身が、これらの施策の目的がひとえに医療費の削減にあると公言して憚らない現状には、国民の健康を預かる者としての使命感や理念は微塵も感じられない。 国民が求める「安心・安全な医療」に逆行するばかりか、医療の格差を許し、弱者を切捨て、国民皆保険制度の基盤すらも危うくするこれら強権的な諸施策に反対し、以下の決議をもって抗議する。 | ||||||||
記
平成18年5月27日 第107回神戸市医師会定時代議員会 ◆問い合わせ先:神戸市医師会 TEL:078-351-1410 |
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