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定例記者会見 医療のグランドデザインの策定に着手 |
中川俊男常任理事は、7月4日の定例記者会見で、日医が医療のグランドデザインの策定に着手することを明らかにした。
同常任理事は、政府・行政は、財政再建の名の下に、特に歳出の削減を念頭において場当たり的な制度改革を繰り返し行ってきたと批判。そのうえで、「医療あるいは介護保険制度というものは、人口構造や社会情勢の変化、国民のニーズなどに常にマッチしたものでなければならないと考えている。今回のグランドデザインでは、医療・介護における需要と供給の将来予測を出発点として、『良質で安全な医療と介護』を確保するための中期ビジョン(10年後を想定)を示したい。また、今回のグランドデザインでは財源論にも言及するつもりである」と述べ、グランドデザイン策定への意欲を示した。
今後については、「第10回の常任理事会で設置することが決定したグランドデザイン・プロジェクトチームにおいて、(1)グランドデザインの位置づけ、(2)策定作業の基本指針、(3)過去のグランドデザインの評価と活用―などの検討をはじめ、来年の今頃には素案を示したい」と述べた。
なお、プロジェクトチームのメンバーは、竹嶋康弘副会長、羽生田俊・鈴木満・今村定臣・中川俊男各常任理事、日医事務局、日医総研研究員となっている。
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