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第1回IT化推進検討委員会「日医が主導して医療分野のIT化を推進」 |
中川俊男常任理事の司会で開会。冒頭、唐澤祥人会長は、「政府は、2011年からレセプト請求のオンライン化を打ち出しているが、現実にはこれをすべての医療機関に強制することは難しく、しかも、政府のIT化構想は集積したデータが医療費抑制政策に二次利用される可能性があり、管理医療に通じることが懸念される」と指摘。「理論構築から実現に向けて、日医が主導して医療分野のIT化が正しい方向に推進されることを期待する」とあいさつした。 つづいて、唐澤会長が、委員長に大橋克洋東京都医師会理事、副委員長に石井出神奈川県医師会理事を指名。大橋委員長に諮問「医療分野におけるIT化の実践」が手交された。 当日は、(1)TV会議システム、(2)日医標準レセプトソフト(日レセ)、(3)認証局―について、事務局から現状報告があり、各項目についての協議が行われた。 (1)では、現在、エコーキャンセラーを使用したTV会議システムのテストを実施中であり、日医からの一方通行の配信については昨年度末の段階で十分実施可能であること、また、多拠点を結ぶ双方向会議についても、ほぼ問題なく実施できることを説明。本検討委員会、都道府県医師会情報システム担当理事連絡協議会などにおいて、本システムを利用したTV会議を実施していく方針が確認された。 (2)、(3)については、現在の進捗状況および、今後の予定について説明。2011年までに日レセ利用医療機関を1万ユーザーに拡大するなど、今後も普及・推進活動を強化していくとの報告があった。 会議の後半では、今後の委員会の進め方について議論が行われ、前期に引き続き、TV会議システム、日レセ(認証局を含める)については継続審議すること、また、医師会のIT化(情報のデジタル化、情報共有など)、ITの医療連携への応用、会員へのネットワーク―など、広範囲にわたって議論を行っていくことを決定した。 ◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代) |
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