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定例記者会見 緊急レセプト調査(プレ調査)報告(4〜6月累計分) ―診療所の入院外の総点数は、前年比でマイナス1.20%に― |
この調査は、北海道、石川県、静岡県、福岡県の4道県を対象に行ったもので、客体数619件(診療所503、病院116)、総件数は、181.7万件である。 中川常任理事は、「4〜6月分の入院外医療費(総点数)の前年比は、日数を補正すると、厚労省ベースで0.7〜1.7%の増加になるはずである。しかし、実際には、診療所の入院外総点数の前年比は、−1.20%であった。患者数(総件数)は+1.75%であったが、1件当たり点数は−2.90%、入院・入院外合計でも、総点数は−1.21%となった」と報告した。 また、「診療所の院内処方・院外処方別では、総点数の前年比は、院内で−2.95%、院外+0.24であった。院内処方では総日数が前年比減となったことも、総点数の減少に追い打ちをかけた」と話した。 診療科別総点数(入院外)の前年比は、精神科−7.07%、皮膚科−5.11%、眼科−4.42%、産婦人科−3.47%、整形外科−2.87%となっている。小児科は、5月に北海道、福岡県でインフルエンザが流行した影響で、+7.10%となっている。 同常任理事は、「病院(入院)は総点数が微増であったが、厚労省ベースの理論上の伸び(0〜1%)の最低水準であり、自然増が期待できなくなっている状況がうかがえる。今後は、7月の療養病床の結果と合わせて、厚労省には意見を述べていきたいと考えている」と話した。 ※「4〜6月分の入院外医療費(総点数)の前年比」の理論値は、日医総研の見通しでは自然増が+2%あり 、改定率が−3.16%であるから、前年比ではおよそ−1%となる。これに4、5、6月の日数調整+0.7%(前年4〜6月合計は 67.5日、今年は68.0日)を加味すると、およそ−0.3%となると見込まれている。厚労省では、自然増を+3〜+4%としており、改定率−3.16%、日数調整の+0.7%を加味すると、前年比は約0.7〜1.7%となる。 ◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03−3946−2121(代) |
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