日医白クマ通信 No.49 2004年12月8日(水) |
各都道府県医師会等主催で国民皆保険制度を守る運動が活発に行われております。参考までに各地の開催予定、開催報告を白クマ通信にてお知らせいたします。
兵庫県医師会 |
国民医療を守る兵庫県民集会が12月2日(木)14時より27団体で構成される兵庫県県民医療推進協議会主催で神戸サンボーホールにおいて開催された。
西村亮一兵庫県医師会長は開会挨拶で、「小泉内閣は今年中にも混合診療の解禁を成し遂げたいとしているが、我々は今日の集会に27もの団体の皆さんから賛意を得てこんなにも多くの人々が結集してくれたことを力として、断固反対運動を遂行していく。」と決意を表明した。次に兵庫県医師会医政研究委員会橋本寛委員長から集会の趣旨説明があった。
混合診療とは?に始まって、現物給付制度、国民皆保険制度そして混合診療が解禁された場合に生じる危険性に関して判りやすく説明された。
続いて、酒井邦夫氏(兵庫県呆け老人をかかえる家族の会)、高重靖氏(兵庫県難病団体連絡協議会)、森上淑美氏(兵庫県介護支援専門員協会)、東和夫氏(兵庫県薬剤師会)、豊川輝久氏(兵庫県歯科医師会)の5氏から意見表明があった。これまでは保険で給付されていた薬が保険から外されたらどうしようという不安、経済力で生命の価値に格差が出来てはいけないという意見、混合診療が解禁されると製薬企業が未承認薬のまま勝手な価格設定で売るのではないか等貴重な意見を頂戴した。
最後に決議が読み上げられて、拍手多数で承認された。
全国各地で行なわれている国民医療推進協議会の意見を政府は蔑ろにすることなく、混合診療の解禁および株式会社の医療参入をさっさと諦めてくれるよう願う。
(文責:兵庫県医師会理事 大林良和)
現在、政府は、「混合診療」を解禁しようとしています。混合診療が導入されると、健康保険の適用範囲が縮小され、今まで行われていた検査や治療などの診療が次々と保険外になってしまいます。
患者の負担はどんどん増大し、高い自己負担金を払えない人、また民間の医療保険に入っていない人は、必要な医療が受けられなくなり、重篤な状態になったりします。
混合診療の導入は、世界に誇るわが国の医療保険制度の崩壊につながります。貧富の差がなく「いつでも、どこでも、だれでも」医療を受けることが出来る国民皆保険制度を堅持する運動を展開しよう。
一、混合診療の導入反対
以上、決議する。 平成16年12月2日
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