白クマ
日医白クマ通信 No.508
2006年10月5日(木)


定例記者会見
「臓器売買事件に対して日医の見解を示す」

木下常任理事


 愛媛県宇和島市で昨年9月に実施された生体腎移植手術に絡み、臓器移植法に違反する臓器売買があったとして、移植を受けた患者と臓器売買の仲介者が逮捕された。これを受けて、木下勝之常任理事は、10月4日に日医会館で記者会見を行い、日医の見解を示した。

 木下常任理事は、「今回の生体腎移植手術をめぐる臓器売買の事件によって、臓器移植に関する国民の信頼を損ね、臓器提供を待ち望む患者に不利益を被らせてはならない」としたうえで、「日医会員、臓器移植に関係する医師だけでなく、すべての医師が今回の事件を重く受け止めてほしい」と強調した。また、それらの観点からも「会員への周知はもちろんのこと、このようなことのないよう周知徹底を図っていきたい」と述べた。

 提供の確認の方法など具体的な対応に関する質問については、現段階では、日本移植学会等の専門家の検討の結果を待ちたいとした。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第1課 TEL:03-3946-2121(代)


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