日医白クマ通信 No.52 2004年12月13日(月) |
各都道府県医師会等主催で国民皆保険制度を守る運動が活発に行われております。参考までに各地の開催予定、開催報告を白クマ通信にてお知らせいたします。
鳥取県医師会 |
国民のための医療推進協議会とっとり(鳥取県医師会など17団体)は11月25日、鳥取市と米子市の2会場において「国民皆保険制度を守る県民集会」を開催し、国民皆保険制度を守る決議を満場一致で採択した。
集会は両会場ともビデオ「混合診療が解禁されたら」を上映、混合診療解禁反対をテーマにした基調講演と市民の立場からの意見発表を行った。鳥取会場では長田昭夫鳥取県医師会長が「混合診療解禁は医療に市場原理を導入するもので絶対反対」とあいさつした。
当日2会場合わせて1,000名の市民の参加が得られ、61万人の全国最少人口の鳥取県にあっては画期的なことで、この問題への関心の高さがうかがわれた。
(文責:鳥取県医師会常任理事(広報担当)渡辺憲)
三重県医師会 |
「みえ・医療と健康を守る会」(山本 器会長:三重県医師会など26団体で構成)は、12月5日(日)午後4時から、津市のホテルグリーンパーク津6階伊勢・安濃の間において国民医療を守る三重県民集会を開催し、500名を超える参加者をえた。
当日は、開会に先立ち、守る会会長 山本 器氏(三重県医師会長)より挨拶があり、国民医療推進協議会作製の混合診療解説ビデオ「もしも、混合診療が解禁になったら・・・」を上映した。
また、日本医師会常任理事 青木重孝氏より「混合診療がもたらすもの」と題した基調講演が行われ、県民に判りやすく説明された。
つづいて、意見発表に入り、三重県社会福祉協議会副会長 森下達也氏、三重県看護協会会長 山口直美氏、三重県歯科医師会副会長 林 繁雄氏、三重県消費者団体連絡協議会会長 植村静子氏、三重県薬剤師会副会長 渡邊和久氏の5名がそれぞれの立場で国民皆保険制度の堅持並びに混合診療反対について意見を述べ、参加者に訴えた。
最後に、守る会理事の松本純一氏(三重県医師会常任理事)より決議文が朗読された。
混合診療の解禁は、国民医療に不平等を来すことになり、医療費負担の増大などを引き起こし、日本が世界に誇る現在の国民皆保険制度が崩壊する事に成りかねない。
人の命は平等であり、いつでも、どこでも、誰でも安心できる平等な医療が受けられるよう 現在の国民皆保険制度を守らなければならない。
我々は、すべての国民が安心して平等に良質な医療が受けられるよう 次の事項を強く要求する。
一、国民皆保険制度の堅持
一、混合診療の導入阻止
一、株式会社の医療への参入阻止
以上、決議する。
平成16年12月5日
みえ・医療と健康を守る会
(文責:三重県医師会理事 宮西永樹)
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