白クマ
日医白クマ通信 No.541
2006年11月24日(金)


定例記者会見「日医の認知度調査の結果について」

中川俊男常任理事


 中川俊男常任理事は、11月22日の記者会見で、10月7日から開始しているTVコマーシャル3編(高齢者医療編、学校保健編、医師の心ない一言編)の放送に先立ち実施された、日医の認知度調査の結果を発表した。

 調査は、TVコマーシャル放送の前と後において、一般市民の日医に対する意識を時系列で把握するために、広告代理店に委託して行われたもので、全国の20〜69歳までの1,120名(年齢10歳刻み・男女別で各100名以上)を対象に実施された。

 調査結果によると、日医の認知率は94.4%に達する一方で、「活動内容まで知っている」と回答する人は10.1%に止まることが明らかとなった。また、その認知経路は、「NHKのテレビ番組やニュース」が32.7%、「一般紙や専門紙の新聞記事」が21.1%に上り、マスメディアの報道による認知が高いことが確認された。

 日医に対する「関心度」「期待度」「信頼度」「役立ち度」を問う質問に関しては、いずれの質問に対しても否定的な意見が肯定的な意見を上回る結果となり、また、「どちらともいえない」とする回答も目立った。

 日医が実際に行っている10項目の活動内容を示し、その関心度と認知度を選択(複数回答)する問いについては、そのうち8項目について関心度が認知度を上回ることが明らかとなった。特に、「医療事故の防止」では、関心度が65.7%に対して、認知度が22.2%と大きな隔たりがあることが確認された。なお、日医の活動に対する認知度に関しては、「知っていたものはない」とする回答が50.1%に上った。

 これらの調査結果を受けて、中川常任理事は、これからの広報活動においてその推移を注視しつつ、必要に応じてCM内容等を見直していくことも視野に入れたいとの考えを示すとともに、今後、1年もしくは半年ごとに事後調査(トレース調査)を実施していく予定があることを明らかにした。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)

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