日医白クマ通信 No.55 2004年12月20日(月) |
無過失補償制度も検討へ(日医) |
日本医師会は、会内に「医療に伴い発生する障害補償制度検討委員会」を設置し、医療の過程で患者さんに障害が発生した場合、その患者さんへの補償をどのようにしていくべきか、無過失補償制度を含めて検討することとなった。
初会合は、12月17日に日医会館で開かれ、委員長には山口光哉元公務員共済立川病院診療部長が、副委員長には浅井尚子富山大学経済学部経営法学科教授がそれぞれ指名された。
冒頭のあいさつのなかで植松治雄会長は、分娩時における新生児の脳性麻痺の事例に触れ、「わが国の現状に適した障害補償制度が構築されれば、分娩を扱う医師不足や医療機関の偏在の解消、あるいは社会問題化している少子化対策にもつながるのではないか」と述べ、委員会での検討結果に期待感を示した。
当日は、第1回目ということで、無過失補償制度を創設した場合の対象疾患等について、フリーディスカッションが行われた。
今後は、諸外国の無過失補償制度について研究を行っている委員から報告などを受けながら、議論を進めていくことになっている。
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