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第2回学術推進会議 「かかりつけ医」のあり方について意見交換が行われる |
議事は、1.ヒアリング(1)「今期生涯教育推進委員会の取り組み」(福井次矢日本医師会生涯教育推進委員会委員長、聖路加国際病院院長)、(2)「プライマリケア医の専門性の確立(仮)」(前沢政次日本プライマリ・ケア学会副会長、北海道大学大学院医学研究科総合診療部医療システム学分野教授)、2.討論―であった。 飯沼雅朗常任理事の司会で開会し、岩砂和雄副会長は、「プライマリケア医や専門医のあり方をめぐって重要な問題が山積している。この会議では大変重要なご議論をいただいているが、今後もよろしくお願いしたい」とあいさつした。 (1)では、福井生涯教育推進委員会委員長から、同委員会の活動報告や会長諮問に対する取り組みについて、以下のような報告があった。 「今年度の生涯教育事業として、すでに指導医のための教育ワークショップを2回実施したが、医師国試問題作成のワークショップも実施したいと考えている。委員会に対する会長諮問は「日本医師会生涯教育制度の有効性について」である。現在、生涯教育の目標を明確化し、実際に生涯教育を受けてどのような効果が上がったか、第三者に分かるような形で評価できないかを考えている。また、先般、生涯教育ワーキンググループを立ち上げ、『日本医師会生涯教育カリキュラム』の改訂作業にとりかかったところであるが、これまでと違い、ひとりの医師が身につけておくべき能力とはどういうものかをイメージして、新しく作りたいと考えている。」 唐澤祥人会長は、日医の生涯教育の認定をどう社会的に生かしていくべきか、各学会の専門医、認定医を日医はどう評価すべきか、などについて議論していただきたいと話した。 この後、意見交換が行われ、「日医生涯教育制度の単位と各学会の単位との互換性を強化し、日医生涯教育講座の比重を重くすべき」「大学で学んだ知識が、臨床では通用しないという経験をしたことがある。ペーパー試験では図れない臨床医としての実力というものが現実にはあるので、長年にわたって臨床している医師は、経験年数、診察回数なども評価すべきだ」「プライマリケアにあたる医師を階層化するようなことがあってはならない。自由開業医制が、日本の医療をここまで作り上げてきたことを忘れてはならない」などが意見として出された。 (2)では、プライマリケアの歴史、新しい定義(1997年制定)、プライマリケア医の持つべき機能などについて解説があった。 その後、「プライマリケア医を標榜した場合、一般の人たちが混乱するのではないか」「開業している医師がどのくらいの能力があるかを、担保する制度が将来的には必要になってくると思う」などの意見が交換された。 ◆問い合わせ先:日本医師会生涯教育課 TEL:03-3946-2121(代) |
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