白クマ
日医白クマ通信 No.566
2007年1月11日(木)


定例記者会見
「年頭に当たっての所信を表明―唐澤会長」

唐澤祥人会長


 唐澤祥人会長は、1月10日、今年はじめての定例記者会見に臨み、年頭に当たっての所感を述べた。

 そのなかで、同会長は、政府が進める医療制度改革について、「財政優先の考え方で進められているために、医療現場ではさまざまな問題が生じている。このような状況のなかでは、日医がどのような取り組みを行っていくのかということを具体的に示すことが重要になる」と述べ、来年度の早い段階で将来を見据えた医療のグランドデザインを取りまとめ、公表したいとの考えを示した。

 また、その内容については、小児医療、産科医療における医師不足、勤務医の過重労働など、昨今の課題に関する方向性についても言及するとしたほか、その実現のためにはどれくらいの財源が必要なのかということにまで踏み込んだものにしたいと述べた。

 一方、特に喫緊の課題として、後期高齢者医療制度の問題を挙げ、その負担の問題に関しては「高齢者でも、裕福な人には収入に応じた負担をしてもらうべきと言う人もいるが、裕福な人でもいったん病気になれば弱者だ」と強調。新たに創設される制度は、弱者に重い負担を強いるものにすべきではないとの考えを示した。さらに、後期高齢者医療制度に関する日医の具体的な考え方については、現在、会内の「高齢者の診療報酬体系検討委員会」で検討を進めており、早期に取りまとめ、公表するとした。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)

※唐澤祥人会長の「祥」の字は機種依存文字なので、近い字を使用しております。ご了承ください。


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