白クマ
日医白クマ通信 No.574
2007年1月18日(木)


定例記者会見
「医療事故に対する刑事訴追は慎重でなければならない」

木下常任理事


 木下常任理事は、帝王切開手術時の癒着胎盤剥離に伴う産婦の出血死をめぐり、業務上過失致死および医師法21条違反の疑いで、執刀医が逮捕・起訴された「福島県立大野病院事件」の初公判を1月26日にひかえた17日、日医会館で定例記者会見を行い、本事件により改めて提起された医療事故に対する刑事訴追のあり方等を含め、日医として、重大な関心をもって公判の行方を見守っていくとの見解を述べた。

 また、同常任理事は、本事件を契機として、昨年7月「医療事故責任問題検討委員会(プロジェクト)」を会内に設置し、医師のみならず、元裁判官、元検事、刑事法学者、弁護士等を委員に迎え、医療事故に対する責任問題(刑事処罰、民事責任、行政処分)が本来どうあるべきかについて鋭意検討を継続していると説明。日医としては、公判の推移を見守りながら、3月にまとめられる同委員会の答申を踏まえ、活動を展開していく予定であることを公表した。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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