白クマ
日医白クマ通信 No.590
2007年2月13日(火)


宮城県医師会
「第1回宮城県政記者会と宮城県医師会役員との懇談会」報告

 第1回宮城県政記者会と宮城県医師会役員との懇談会が、1月24日、仙台市内で開催された。宮城県医師会からは師研也会長ら9名の役員が出席し、宮城県政記者会からは21名の出席があった。

 はじめに、師会長と朝日新聞社仙台総局の渡辺宏幸総局長から挨拶があり、師会長からは以下の要旨で挨拶があった。

 「平成18年度の診療報酬改定では、医師会としては根拠に基づき3%以上の引き上げを要望した。しかし結果は3.16%のマイナス改定であった。こうした事も現在起こっているさまざまな問題の一因である。今回は第1回目の懇談会であるが、種々の問題が山積しているこの時期に、マスコミの方々との懇談の場を持ち、医療問題を考える事は非常に大事であると考える。宜しくお願いしたい」

 続いて医師会側から、佐藤和宏常任理事が、「医療費をめぐる諸問題」、橋本省常任理事が、「勤務医をめぐる諸問題」をテーマに、それぞれ話題提供を行った。

 佐藤常任理事は、医師会にとって広報活動は大変重要であり、唐澤執行部の医療政策3本柱の1つであることを説明。また、日本の医療費は先進7カ国中最低であり、かつて英国の医療が荒廃した状況と似てきていることを解説した。

 橋本常任理事は、勤務医は過重労働と低賃金という劣悪な労働条件下で働き、患者さんの過大な要求や訴訟のリスクもあり、「立ち去り型サボタージュ」という現象が起こっている事などを説明した。

 その後懇親会に移り、各人の紹介の後に懇談し終了した。

 今回は初会合であったが、記者会側の出席者も予想より多く、医療問題に対する関心の深さを表していると思われた。このような会合を重ねる事により、医師会や医療状況の正確な情報が、マスコミ側に伝わっていく事が期待される。

文責:宮城県医師会常任理事 佐藤 和宏

◆問い合わせ先:宮城県医師会 TEL:022−227-1591


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