白クマ
日医白クマ通信 No.593
2007年2月15日(木)


定例記者会見
『Medical Ethics Manual』の日本語版を発行

石井正三常任理事


 石井正三常任理事は、2月14日に記者会見を行い、世界医師会(WMA)が2005年に発行した『Medical Ethics Manual』をWMAの許可を得て翻訳し、日本語版の『WMA医の倫理マニュアル』を発行すると発表した。

 全6章からなる『Medical Ethics Manual』は、各項目ごとにケーススタディが設けられており、問題提起、それに対する解決、その周辺の考え方―から構成されている。日本語版の巻末には、WMAジュネーブ宣言、医の国際倫理綱領、ヘルシンキ宣言、患者の権利に関するリスボン宣言の和文が追加収載されている。

 石井常任理事は、医の倫理を教えるために医師が普遍的に利用できる基礎的なマニュアルが存在しなかったと本書に明記されているように、日本においても、現在の医療に対応できる「医の倫理マニュアル」がない状況であり、本書が今後、わが国の医療関係者にとって基本文献になることを願って編集したと、作成の経緯について説明した。

 また、本マニュアルを21万部作成し、日医会員、医学生、都道府県医師会、行政・立法などの関係者等に広く配布する予定であり、ぜひとも活用して欲しいと述べた。

◆問い合わせ先:日本医師会国際課 TEL:03-3946-2121(代)


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