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大学病院の医療に関する懇談会 「初期研修制度や医師の偏在などめぐり意見交換」 |
開会の挨拶を行った澤充・全国医学部長病院長会議副会長は、大学病院における医師の厳しい勤務実態にふれ、医師を守るために何らかの対策が必要だとした。 続いて、唐澤人会長と大橋俊夫・全国医学部長病院長会議会長が挨拶した。唐澤会長は医療の現状について「崩壊に近い」との認識を示したうえで、「エビデンスに基づいた医療政策をつくることが喫緊の課題だ」と述べ、グランドデザインをまとめて活動を展開する方針を明らかにした。 議事は、(1)大学病院のあり方と初期研修制度の見直し、(2)生涯教育、(3)医師の偏在、確保(特に大学病院における外来医療のあり方)、(4)看護師の確保―についての4点。 意見交換では、医師臨床研修のマッチングや、大学の診療科と地域の医師確保などについて検討された。 大学病院における外来医療のあり方については、一次、二次医療を開業医が対応し、大学は救急や特殊専門外来などに特化すべきだとの意見が相次ぎ、とくに負担の大きい救急も、大学は三次に限定すべきだとの意見がみられた。 このほか鈴木満常任理事が、日医が昨年末実施した「看護職員の需給に関する調査」について説明した。 閉会に当たっては竹嶋康弘副会長がOECDのデータを用いて日本の医療提供体制の窮状を訴え、さらなる活動に意欲を示し、挨拶とした。 ◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代) ※唐澤祥人会長の「祥」の字は機種依存文字なので、近い字を使用しております。ご了承ください。
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