白クマ
日医白クマ通信 No.603
2007年2月28日(水)


富山県医師会「医療制度改革について決議を採択」

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 富山県医療推進協議会を2月22日に開催し、現在進められつつある医療制度改革について参加団体と協議し、次のとおり全会一致で決議を採択した。

決議

 わが国の医療保険制度は、誰もが、いつでも、どこでも安心して必要な医療を受けることができる国民皆保険制度として発展し、国民の健康と福祉の向上に大きく寄与してきました。

 「医療制度改革関連諸法」は公的な医療費を更に削減することを目的に、医療保障に対する国の責任を医療機関、患者さんに押し付けるものとなっており、高齢者を中心に患者負担増を強いる医療費抑制策そのものであり不安を感じています。

 保険免責制の導入、混合診療の解禁、一定所得以上の高齢者の一部負担増、長期入院時の食費・病床代の自費化などが実践されれば、患者さんの負担はますます増え、患者さんは安心して良質な医療を公平に享受できなくなることが危惧されます。

 今や、世界に冠たる日本の現在の医療制度の特質を維持していくことが、構想されている医療制度改革で、患者ことに高齢者の負担増により失われる危機にあると考えます。

 よって本協議会は下記のとおり決議します。

  • 1.社会保障の理念に基づく国民皆保険制度をあくまでも堅持していく

  • 1.保険免責制の導入は、保険給付の公平性を欠くことになる観点より絶対に反対をする

  • 1.国民全てが公平に医療を受けられることが出来なくなる混合診療の導入に反対をする

  • 1.後期高齢者の医療制度制定に当たっては、高齢者の尊厳と安心を創造できる、高齢者に敬意と感謝をささげる制度を確立すべきで、更なる負担増には反対をする

平成19年2月22日
富山県医療推進協議会

◆問い合わせ先:富山県医師会 TEL:076-429-4466


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