白クマ
日医白クマ通信 No.61
2005年1月25日(火)


第3回広報戦略会議

◆◆◆「医療における危機管理」に関し協議◆◆◆

 広報戦略会議の第三回会合が、一月二十日、日医会館で開催された。

 当日の議事は、まず、田中正博委員(田中危機管理・広報事務所所長/元電通PRセンター専務取締役)から、「医療における危機管理―医療事故・紛争の予防策と発生時の対応―」に関する話題提供のあと、引き続き、「危機管理」に関しての協議を行った。

 フリートーキングでは、各委員から、「近年、団体広報は、一企業の不祥事にも業界全体で対応するようにシフトしており、今後は、医療機関ごとではなく、医師会としての危機管理を考えていくべきではないか」「医師会として管理しなければならない危機とは何か、共通の認識を持つべき」「任意加入団体の強制力の脆弱さはあるが、リピーター医師への再教育など、地道な努力が必要」「やはり最初の対応が、報道関係者のイメージを変える」「"医の倫理指針"など、報告書やマニュアルを出して終わりではなく、その活用法を考えるべき」 などの意見が出され、個々の医師の危機管理・医師会としての危機管理について、白熱した議論が交わされた。

 今後、危機管理広報に関するマニュアル作成のために、機動性の高い小委員会をつくり、検討していくことになった。


自浄作用活性化委員会

◆◆◆医師会自浄作用活性化の基本方針とその具体化について討議◆◆◆

 自浄作用活性化委員会が、1月21日、日医会館で開催され、「医師会自浄作用活性化の基本方針とその具体化」について議論がなされた。

 医師会がどのように自浄作用を発揮させるべきかについて、「問題を起こした会員は、処分すべきではないか」「問題を起こす医師は、医師会に所属していないケースが多いが、これをどうするか」「医師会としては、処分という方向ではなく、再発防止などいわゆるリピーターを出さない方向、すなわち医療安全対策視点での活動が重要である」「自浄作用を活性化するのは、郡市区医師会が基本になる」「会員は、日医が定めた『医の倫理綱領』『医師の職業倫理指針』を理解する必要があるし、内容についても再検討する必要があるので はないか」などの意見が出された。次回からは、具体的な議論に入ることになった。


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