白クマ
日医白クマ通信 No.618
2007年3月20日(火)


高知県医師会
「代議員会にて決議文を採択」

 3月4日(日)、第88回高知県医師会(定例)代議員会が開催され、出席代議員の全会一致にて決議文を採択しましたので、お知らせいたします。

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決   議

 すべての国民は、健康で安心できる生活を営む権利があり、国は社会保障・社会福祉及び公衆衛生の向上に努める義務がある。

 これまでわが国は世界に誇る医療保険制度によって、最高水準の健康寿命を維持してきた。ところがいま、社会保障費の削減を目的に、高齢者の医療費自己負担増、障害者自立支援法の施行、療養病床の大幅な削減によって社会的弱者がなお一層の窮地に立たされ、医療難民・介護難民の急増を避けられない状況にある。また、一方では集約化の名の下、医師・看護師等の都会への集中により地方の地域医療は崩壊の危機に瀕している。

 さらに保険者機能の再編・強化、レセプト・オンライン請求の義務化による管理医療の浸透が患者のフリーアクセス権を阻害し、医療格差の拡大が現実のものとなり、国民の犠牲は計り知れないものとなる。ましてや、個人の健康情報や疾病治療状況はプライバシーに関することであり、経済情勢などを理由とする安易な目的外利用には個人情報保護法の主旨においても問題がある。

 我々は、国民皆保険制度を堅持し、すべての国民が安全・安心で良質な医療を公平に亨受する権利を擁護するため、下記の事項を強く主張する。

一、公的医療保険給付の削減に断固反対する。

一、受診抑制を意図した患者負担増に断固反対する。

一、医療難民・介護難民を生む療養病床の廃止・再編に断固反対する。

一、レセプト・オンライン請求による管理医療導入に断固反対する。

一、混合診療の全面解禁及び営利企業による医業経営参入に断固反対する。

一、地域医療を守るための医師・看護師等の確保対策を強く要望する。

以上決議する。

 平成19年3月4日

第88回高知県医師会定例代議員会

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(文責:高知県医師会常任理事 市原 直子)

◆問い合わせ先 高知県医師会 TEL088-824-8366


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