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定例記者会見 「勤務医の過酷な労働環境改善等にむけて“宣言”を発表」 |
鈴木満常任理事は、3月28日に日医会館で開催された定例記者会見で、「勤務医の過酷な労働環境が医療の質、安全の面から看過できない状況であることを確認した」として、平成18年度全国医師会勤務医部会連絡協議会の“宣言”を次のとおり発表した。
鈴木常任理事は、勤務医の過重労働解消のためには、医療関連職種の業務分担を振り分けるなど、医師の裁量権を逸脱しないことを前提とした合理的な方法を模索する必要があると指摘。地域の一次救急医療を医師会が分担し、二次・三次の救急医療を勤務医が担うといった取り組みを推進していることなどを紹介した。 また、医療の不確実性に対して、刑事罰および民事訴訟だけで解決する現行のやり方について問題提起がなされていることに関しては、「分娩に関連する脳性麻痺に対する障害補償制度」を端緒にして、さらなる取り組みを続けていきたいとした。 最後に、“外来診療は診療所の役割であり、病院は入院機能を全うする”という原点に戻り、“勤務医が当直明けに外来診療を行い、午後から入院患者を診察する”というような、勤務医の過重労働の悪循環を、診療報酬の支払い体系も含めて、変えていくことが必要であると述べた。 ◆問い合わせ先:日本医師会企画課 TEL:03−3946−2121(代) |
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