日医白クマ通信 No.67 2005年2月4日(金) |
第23回「心に残る医療」体験記コンクール表彰式行われる |
日本医師会が主催する第23回「心に残る医療」体験記コンクールの表彰式が、2月4日、都内のホテルで行われ、植松治雄会長、寺岡暉副会長、田島知行常任理事が出席した。
まず、主催者として植松会長のあいさつがあり、「今回の受賞作品の持つ意味を十分に認識し、患者さんおよびその家族と医師をはじめとする医療従事者との深い信頼関係の構築に努め、日本の医療をますます発展させていきたい」と述べた。来賓祝辞の後、田島常任理事が経過報告を行い、引き続き表彰に入った。一般の部として、厚生労働大臣賞、日本医師会賞、読売新聞社賞、アメリカンファミリー介護賞、入選の順で賞状、副賞が授与され、その後、小学生の部も最優秀賞、優秀賞、佳作の順に表彰された。最後に作家・詩人のねじめ正一氏による審査講評があり、式典は終了した。
今回の日本医師会賞には、近所の女医と90歳を超えて胃がんに罹患した母親との末期医療を通じての温かい触れ合いを描いた、山口県玖珂町の池田力太氏の「T先生の往診治療」が、また、小学生の部最優秀賞には、生後5ヵ月でアレルギー性の皮膚病に罹患しながらも、演劇、空手、テニス、水泳等に次々と挑戦して、かゆみを克服した、茨城県下館市の中澤珠緒氏の「『かゆい、かゆい』はもうすぐそつぎょう」がそれぞれ選ばれた。
◆◆◆入賞者名一覧◆◆◆
《一般の部》
【厚生労働大臣賞】
「約束」
林 祥子(49歳)会社員(岐阜県岐阜市)
【日本医師会賞】
「T先生の往診治療」
池田 力太(54歳)無職(山口県玖珂町)
【読売新聞社賞】
「ハッピー・エンドの介護」
阿部 久美子(33歳)会社員(新潟県塩沢町)
【アメリカンファミリー介護賞】
「だしまき卵」
宮原 奈央(22歳)専門学生(福岡県福岡市)
【入選】
「母は弱し〜二人の医師に支えられて〜」
青木 あや(35歳)主婦(千葉県市川市)
「我が子を救った心のリレー」
吉田 陽子(35歳)会社員(富山県高岡市)
「母が壊れていくとき」
涌田 哲也(68歳)自由業(奈良県大和高田市)
「小さな天使になったわが息子」
安岡 好(31歳)主婦(兵庫県宝塚市)
「父と共に涙の奮闘記」
板倉 美佐子(46歳)主婦(兵庫県神戸市)
「心に残る医療」
松村 由江(44歳)主婦(広島県広島市)
「生きる生命」
大澤 直美(43歳)主婦(福岡県久留米市)
《小学生の部》
【最優秀賞】
「『かゆい、かゆい』はもうすぐそつぎょう」
中澤 珠緒(7歳)1年生(茨城県下館市)
【優秀賞】
「おばあちゃんとさくら」
松坂 桃香(8歳)3年生(栃木県足利市)
「笑顔は魔法のお薬」
松並 百合愛(8歳)3年生(大阪府池田市)
「おうしん」
河本 直樹(9歳)3年生(大阪府大阪市)
【佳作】
「はじめての手じゅつ」
渋谷 彩夏(9歳)3年生(秋田県能代市)
「妹が生まれた時」
高木 郁恵(9歳)3年生(東京都小平市)
「病いんではたらいている人たち」
村上 舞帆(9歳)3年生(東京都大田区)
「きびしさはやさしさ」
木村 陽歩(10歳)4年生(兵庫県加古川市)
「命をありがとう」
山本 真衣(11歳)5年生(熊本県本渡市)
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