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第4回学術推進会議 日医認定「総合(診療)医」構想について検討 |
冒頭、あいさつに立った唐澤会長は、総合医(総合診療医)について日医の重要課題の一つだとの認識を示すとともに、「全国的に注目が集まっているが、日医としても将来の地域医療を支えるという観点から、どういう先生に役割を担っていただくのかというイメージづくりから始め、日医の果たす役割を踏まえたうえで考え、行動していきたい」と述べた。 議事では、日医が中心となり、関連3学会(日本プライマリ・ケア学会、日本総合診療医学会、日本家庭医療学会)と協力して行うという作業部会での「日医認定『総合(診療)医』構想」の報告を踏まえて、検討が行われた。 総合的な診療能力を持った医師をめぐっては、新たな診療科として「総合科」を創設し、能力のある医師を「総合科医」として認定、初期診療を行わせるという厚生労働省の構想を受け、日医定例記者会見で明確に反論(日医白クマ通信No.652、No.661)しているところである。 この日の意見交換では、「認定制度がフリーアクセスを阻害するのではないか」、「後期高齢者医療制度において、かかりつけ医の人頭払い制につながるのではないか」と、認定制度の創設に慎重な発言もあったが、「認定することによってレベルを維持できる」、「制度の創設は社会的要請を受けたものである」、「日医がやらないと国が独自にやるのではないか」などの意見が多く出された。 久史麿座長は、人頭払い制への懸念と切り離して考えたうえで、「総合的診療能力をもった医師の重要性を知らしめるという意味で意義がある」とし、今後、日医生涯教育推進委員会で作業中の生涯教育カリキュラムの改訂も踏まえて、3学会での検討を進めることとなった。 ◆問い合わせ先:日本医師会生涯教育課 TEL:03-3946-2121(代) |
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