白クマ
日医白クマ通信 No.681
2007年6月25日(月)


千葉県医師会「医療ルネサンス千葉フォーラム」

医療ルネサンス千葉フォーラム


 かかりつけ医の役割などについて考える「医療ルネサンス千葉フォーラム」が22日、千葉市中央区の市文化交流プラザで開かれ、約400人が参加した。

 総合診療医と開業医、子育て支援のNPO法人理事長が、日本のかかりつけ医の現状や求められること、患者とかかりつけ医の関係などについて意見を交わした。

 千葉大学病院総合診療部の生坂政臣教授が「わが国のかかりつけ医に求められるもの」と題して基調講演。患者の半分弱がかかりつけ医を持たず、持っていても診療所の医師より病院の医師の方が信用が高い、といった現状を説明し、「かかりつけ医をもたないと同じ病状でいくつも病院を回る『ドクターショッピング』をしがちで、医師・患者双方に負担がかかる」などとした。

 続いて行われたパネルディスカッション「かかりつけ医とのいい関係」には生坂教授のほか、西船内科(船橋市西船)の篠宮正樹院長と、NPO法人「子ども劇場千葉県センター」理事長の岡田泰子さんが参加。篠宮院長は、「いい医療を受けるためには賢い患者になることが必要」と指摘し、「医療は他のものと同様に不完全なものと認識し、自分でも治す、という姿勢が必要」とアドバイスした。

※7月末に読売新聞(全国版)に掲載予定です。

(文責:千葉県医師会広報担当理事 吉岡 英征)

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