白クマ
日医白クマ通信 No.692
2007年7月11日(水)


大阪府医師会
「大阪府三師会が医療制度改革に対して決意表明」
6項目からなる声明を公表

 大阪府医師会・大阪府歯科医師会・大阪府薬剤師会は7月7日、国民皆保険制度を堅持するための公的医療財源の確保を求めることなど、6項目からなる声明を関係方面に発表した。これは、毎月、定期的に開催されている大阪府三師会懇談会の席上、財政制度等審議会の建議や「基本方針2007」の閣議決定などを踏まえ、医療費削減と管理医療の強化を目指す医療制度改革に対して明確に立ち向かう決意表明が必要であるとの合意から発せられたもの。

 声明では、医療費削減を目的とする国民不在の医療制度改革と市場競争原理の導入によって、医療格差が生じ、国民皆保険制度が崩壊の危機に瀕しているとし、平成20年度に創設される後期高齢者医療制度における登録医制・定額払い方式の導入によって医療機関へのフリーアクセスを制限し地域医療体制に混乱を生じる危険性を指摘している。

 また、23年度からのレセプト・オンライン請求の完全義務化など、医療のIT化が管理医療の強化につながり、それによる国民の犠牲は計り知れないこと、更には、国の後発医薬品の使用促進策は主治医の裁量権を侵害するとも断じている。

 医療専門団体である大阪府三師会は、医療を受ける国民・患者の立場で、すべての人々が安心して「いつでも、どこでも、誰でも」等しく良質の医療が受けられる皆保険制度を守る必要性を強調し、下記6項目からなる声明を発した。

(文責:大阪府医師会理事 中川やよい)

◆問い合わせ先:大阪府医師会 TEL:06-6763-7000(代)


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