白クマ
日医白クマ通信 No.697
2007年7月17日(火)


定例記者会見
「糖尿病対策推進会議の活用を提言」―今村聡常任理事

今村聡常任理事


 今村聡常任理事は、7月11日に記者会見を行い、各地の医師会が糖尿病対策推進会議を活用することによって、糖尿病対策に取り組んでいくことが、今後重要になるとの考えを示した。

 同常任理事は、はじめに、国を挙げて糖尿病対策が進められているなかで、昨年2月に、日医は日本糖尿病学会、日本糖尿病協会とともに日本糖尿病対策推進会議を設立し、「糖尿病治療のためのエッセンス」や国民向けのリーフレットを作成・配布するなどの活動を行ってきたことを報告。なかでも、神経障害の資料として作成した足チェックシートを紹介。1万6千を超える施設から資料提供の申し込みがあり、100万枚を超えるシートを配布したこと、また、現在、そのシートを活用して32万人を超える患者さんを対象とした調査が各地域で進められていることなどを説明し、推進会議の活動の意義を強調した。

 そのうえで、同常任理事は、心筋梗塞や脳梗塞、がんと違い、糖尿病は診療科が多岐にわたり、各地域のかかりつけ医が積極的にかかわりを持つことが必要な病気だと指摘。そうした意味からも、医療計画の策定、推進に当たって今後、都道府県医師会や郡市区医師会が中心になって糖尿病対策推進会議を活用して、地域における糖尿病対策に取り組んでもらうことが重要になると考えていると述べた。

 推進会議の活用については、政府が4月に取りまとめた「新健康フロンティア戦略」のなかにも位置づけられており、現在、厚生労働省の「糖尿病等の生活習慣病対策の推進に関する検討会」のなかでも議論が行われている。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第3課 TEL:03-3946-2121(代)

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