白クマ
日医白クマ通信 No.702
2007年7月25日(水)


神奈川県大和市医師会
「第二回外国籍市民との医療懇話会のお知らせ」

 全国に外国人登録している人は、わが国全人口の1.63%(平成18年末、法務省入国管理局発表)であるが、大和市では市民に占める外国籍市民の数は、それをはるかに上回る3%に至っている。

 わが国および地方自治体の医療・福祉制度のうち、外国人であるという理由で適用除外されている制度はない。制度そのものはあるのに制度が彼らに周知されておらず、結果として外国人が医療格差を味わう事態となっている。たとえば夜間に病気になったらどうするのか? 救急車をどう呼ぶのか? などである。彼らに周知し、日本の医療を知り、上手に制度を使ってもらうことは、各医療機関における外国人患者によって引き起こされるトラブルを未然に防ぐ、医師会にとっても危機管理であると考える。

 以上から本年より外国人医療対策委員会を発足させ、まず6月21日にフィリピン人住民に地域医療センターに集まってもらい、タガログ語の通訳を入れ日本および地方自治体の医療制度の概要などを話し、次に小児科専門医、産婦人科専門医、栄養士より各分野について話した。出席した20人より「お医者さんが自分たちのことを考えてくれた」と深く感謝された。

 今回は、7月27日の金曜の夜に中南米からのスペイン語圏の人々を対象にスペイン語の通訳を入れて懇話会を開催する。担当の医師はすべて無償のボランティアであり、地域の医師会による地域に密着した社会貢献と考えている。

(文責:神奈川県大和市医師会副会長 小林米幸)

◆問い合わせ先:大和市医師会 TEL:046-263-3171


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