日医白クマ通信 No.76 2005年3月3日(木) |
平成16年度乳幼児保健講習会 「母子ともに輝く社会環境づくりをめざして」をテーマに開催 |
平成16年度乳幼児保健講習会が、2月27日、日医会館大講堂で開催された。
植松治雄会長のあいさつの後、講演3題が行われた。まず、喜多明人早稲田大学文学部教授が「子どもの権利条約」について講演し、児童虐待をなくすためにはしつけの名のもとに行われている「体罰」をなくすことが重要であり、子どもの権利を保障するのは大人の義務であることを解説。松平隆光日本小児科医会常任理事は「21世紀の小児医療のグランドデザイン」と題して講演し、現在の小児科の問題点を詳細に分析して、今後の小児科医療のあるべき姿を提案した。また、山崎泰彦神奈川県立保健福祉大学教授は「発想の転換」について講演し、育児の社会化の手段として、育児保険を創設する構想を現行の介護保険と比較しながら考察した。
午後は、「予防接種の問題点と対応」をテーマにシンポジウムが行われ、寺田喜平川崎医科大学小児科第1講座助教授から「先天性風しん症候群への緊急提言」が行われた他、地域における予防接種の相互乗り入れについて大分県・三重県・新潟県からの報告、今後の予防接種行政等について小林秀幸厚生労働省健康局結核感染症課予防接種専門官による講演が行われた。その後、活発な質疑応答があり、閉会となった。
日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/ Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved. |