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高校生が日医に訪問学習 |
日医からは羽生田俊常任理事が出席。歓迎のあいさつにつづいて、日医の成り立ちや活動などを紹介し、高校生から事前に寄せられていた質問「病院ベッドの削減数」「産婦人科・小児科の減少数」「医師の減少理由」「日医の医療事故に対する対応」「日医として一番問題になっていること」などに答えた。 医師の減少理由については、全体の医師数は増えているものの、病院勤務医が不足していることを説明。女性医師の増加や、新医師臨床研修制度の実施に伴う、大学病院による医師の引き揚げなどにより過重勤務を強いられている実態を紹介し、「夜勤の翌日を休みにするためには、医師の数をもう少し増やさないといけない。諸外国に比べ日本の医師数は少なく、人口1,000人に対し医師2人の現状から、1,000人に対し3人くらいにする必要がある」と述べた。一方、開業医については地域での医療活動など、自らの診療以外の役割も大きいことを強調した。 日医として一番問題になっていることについては、療養病床の削減、医療従事者の不足、所得格差からくる医療格差などを挙げ、医療保険制度自体が崩壊の危機に瀕していることを強調。羽生田常任理事は「産婦人科、小児科などの閉鎖、廃院によって地域医療が崩壊し始めている」として、低く押さえ込まれている医療費に十分な財源的手当てをすることが必要だとした。 このほか、バランスのとれた食事の重要性や、性感染症、たばこの危険性などについても説明し、若いうちから体をいたわる大切さを訴えた。 ◆問い合わせ先:日本医師会庶務課 TEL:03-3946-2121(代) |
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