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京都府医師会 『これからの医療・介護・福祉を守るために〜みんなが安心できる社会を目指して』を開催 |
■医療費抑制政策の転換求める4項目の決議を採択
京都府医師会をはじめ医療・介護・福祉に関連する団体、患者団体等31団体 で構成される京都府医療推進協議会(会長:森洋一府医会長)は11月10日、京 都市勧業館「みやこめっせ」で『これからの医療・介護・福祉を守るために〜 みんなが安心できる社会を目指して』と題する府民集会を開催し、約1,100名の 府民が参加した。
○府民1,100人が参加、構成団体の特色生かしたブースなどを展開
京都府医療推進協議会(以下、協議会)では、政府の医療費抑制政策が医療 ・介護・福祉の現場にどのような影響を与えているのかなど、構成団体の特色 を生かした、生の正確な情報を発信し、真に国民のための医療や介護・福祉は いかにあるべきかを府民とともに考えようと継続的に活動を行っている。
今回の催しでは、昨年同様、午前中のKBS京都ラジオ人気番組「桂都丸のサー クルタウン」の公開生放送で構成団体がそれぞれの立場から情報提供を行った ほか、午後からのステージでは、「お口とお顔の元気たいそう」(京都府歯科 医師会)、「腰痛体操」(京都府理学療法士会)、「知って得する薬の正しい 使い方」(京都府病院薬剤師会)、などのエクササイズやクイズが行われ、多 くの参加者がからだを動かしながら、熱心に耳を傾けていた。
また、会場では、「展示ゾーン」「検査ゾーン」「相談ゾーン」を設け、協 議会構成団体がそれぞれの特色を生かした18ブースを展開、大勢の人がつめか けた。
京都府医師会では、特定健診・特定保健指導のモデルとして、血圧と腹囲の 測定コーナーを設置するとともに、医師・看護師による相談ブースも設け、府 民からの健康相談に応じた。
○『療養崩壊』生む医療費抑制政策を批判―療養病床の削減問題でシンポジウム
シンポジウム「療養崩壊−安心して療養できるところは?」では、京都私立 病院協会長で京都療養病床協会長の清水紘氏が基調講演を行った後、清水氏を 座長に、荒綱清和氏(認知症の人と家族の会京都府支部代表)、依岡徹氏(京 都理学療法士会副会長)、小林啓治氏(京都府介護支援専門員会理事)らによ るシンポジウムが行われ、療養病床削減計画の問題点をあげるとともに、「行 き過ぎた医療費抑制政策は多数の『医療難民』『介護難民』を生む怖れがある」 との指摘や「みんなが一緒になって声をあげ、中央に届ける必要がある」など の意見が出された。その上で清水紘氏より、本集会としての決議の採択が提案 され、満場一致で4項目の決議(下記参照)が採択された。
平成19年11月10日
京都府医療推進協議会
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